T-ALLを「知って治す」ブログ

T-ALLを「知って治す」

自身の病気「T細胞性急性リンパ性白血病」を調べ、理解し、治療と正面から向き合うことを目的とします。

発覚するまでの経緯(腫瘍発見後)

大病院に移るまで

縦隔腫瘍について、自分でいろいろ調べた。

治療法は大きく2つに分かれるようだ。すなわち、

縦隔腫瘍で一番多いのは胸腺腫で、胸腺腫であれば手術で摘出ということになる。

一応、しばらく戻らなくてもいいように、家の片付けをしておいた。

(親には秘密で)御嶽山に登ったり、奥三河に星を見に行ったりした。

10月10日

大病院から指定された検査日。日帰りか1泊程度に考えていたが、1週間くらいと言われて驚く。

呼吸器外科に入院し、初日から色々な検査を行った。

  • 血液検査
    • 試験管10本分採った
  • X線検査
  • 造影CT検査
    • 血中に造影剤を流しながらCTを撮る検査。別に痛くないしすぐ終わる
  • 心電図検査

その他、今後に予定している検査として以下を言われた。

  • 針生検
    • 胸に針を刺して腫瘍細胞組織を採る検査
  • PET検査
    • 腫瘍の転移を調べる検査

夕方、造影CTの結果をもとに担当医の先生から説明をいただいた。

言われたことは以下の通り。

  • 若い人に胸腺腫はあまり見受けられないので、その可能性は低い
  • 血管周囲に腫瘍があるため、血液由来の可能性が高い
    • 具体的には、胚細胞性腫瘍かリンパ腫
  • 血液内科の先生に詳細な分析を依頼している

この時点で化学療法(抗がん剤)優位ということがわかったが、最近の抗がん剤治療は副作用に対するケアも進んでいると聞いていたので、特にショックは受けなかった。

10月11日

朝、看護師さんから「今日、血液内科に外来受診してもらいます」と言われる。

受診すると、血液内科の先生から、血液検査の結果を渡される。

  • 芽球という、白血球に分化する前の細胞が血液中に多数見られる
  • 最も考えられるのは白血病
  • 縦隔腫瘍も、白血病由来の悪性リンパ腫とするならば説明がつく

骨髄穿刺検査を受けることが決まり、即日受ける。

骨髄穿刺検査について

  • 局部麻酔をして、腰部から針で骨髄組織を採取する
  • 先生が検査中、「痛いですよ!」といって脅してきたがそんなに痛くはない

ちなみに、ある程度以上の規模の検査では必ずリスク説明があり、同意書が求められる。「何十万人に一人の確率で死に至ることがあります」とか言われるが、毎度のことなのでビビる必要はない。

白血病についてよく知らなかったのでちょっと調べてから寝た。恐怖心は特になかった。

10月12日

午前中、血液内科の先生から「家族さん含めて話がしたい」と呼ばれる。

言われたこと:

  • 昨日の骨髄穿刺検査の結果から、「T細胞性急性リンパ性白血病」と診断がついた
  • 腫瘍についても、白血病に関連する悪性リンパ腫とみてよいと思われる
  • 診断がついたので、腫瘍への針生検は不要
  • あとは追加の血液検査とPET検査を行う
  • このまま治療のため入院。来週から血液内科に転棟してもらう

  • 治療方針についての説明

先生からは、今後のプロトコル(治療計画)の紙をいただいた。

この日はそれ以上、特に検査などはなかったので、診断された病気について調べた。

発生している遺伝子異常の種類や抗がん剤の効き目などにより、造血幹細胞移植(いわゆる骨髄移植)をするかしないか変わってくるが、移植は様々な面で負荷が大きいため、薬だけで治るのに越したことはないようだ。今はとりあえず祈るしかないと思った。

移植のことを調べているときに少し不安になったが、次の日には不安は薄れた。