T-ALLを「知って治す」ブログ

T-ALLを「知って治す」

自身の病気「T細胞性急性リンパ性白血病」を調べ、理解し、治療と正面から向き合うことを目的とします。

年内の治療見通し

昨日の記事でも貼ったが、僕の治療はALL-T11という下図のような臨床試験プロトコルに基づいて行われることになっている。ざっくりと解説を書き加えてみた。

画像の上部、青いラインを引いたところがタイムバーで、治療期間の目安になるので、参考にしてほしい。

ひとまず、今後11週間、概ね年内については治療内容が決定しているので、以下で解説する。全期間入院での治療になると思われる。

1. 先行治療相 (1週間)

いきなり抗がん剤を用いると、急激に崩壊した腫瘍が破片となって体に悪影響を及ぼすことがある。 それを防ぐためにステロイド(抗がん剤よりずっと弱い薬)を投与して段階的に腫瘍を小さくする。

2. 寛解導入療法 (4週間)

抗がん剤を投与して、白血球をほぼゼロの状態にする(正常なものも死んでしまうが仕方ない)。その後、投与を中止し、ほぼ正常な白血球細胞のみが増えるかどうかを見る。

3. 早期強化療法 (6週間)

抗がん剤を投与して、残存する白血病細胞を叩く。


その後

上記治療の終了時点で、ステロイドに対する反応性(効き具合)と微小残存病変の値をみて、3種類のコースのいずれかに進む。

細かくはコースが決まってから書こうと思うが、SR(標準リスク;画像の「コース1」)またはHR(高リスク;画像の「コース2」)であれば化学療法で治療することになる。VHR(超高リスク;画像の「コース3」)の場合は造血幹細胞移植を行う。

薬の効き目が良いことを祈りたい。