T-ALLを「知って治す」ブログ

T-ALLを「知って治す」

自身の病気「T細胞性急性リンパ性白血病」を調べ、理解し、治療と正面から向き合うことを目的とします。

全体の治療見通し (2018年11月8日現在)

体調が良くなって気持ちも前向きになってきたので、主治医のA先生に今後の治療について改めて聞いてみた。

プロトコル(治療計画)について調べた」で挙げたALL-T11臨床試験はあくまでベースにするだけで、実際に僕が受ける治療は主治医の先生により相当アレンジされるようだ。今の先生方に僕は全幅の信頼を寄せているから、むしろ安心であるものの、今後の予定は読みづらくなった。

A先生の話をもとに、今後の予定について整理しておく。


11月から12月頭にかけて

寛解導入療法が11月下旬に終わる。その後は一旦休薬し、好中球の増加を待つ。好中球が十分に増えるまでの日数は白血病一般に1週間程度だが、個人差がかなりあること、T-ALLの症例数がそもそも少ないことなどから、正直わからないと言われた。

好中球が十分に増えたら1週間程度一時退院できる。ただ、年末年始に一時退院を持って来られるように、期間を短くする可能性はある。

12月から年始にかけて

早期強化療法という治療フェーズが、計画書によれば4週間続く。残存すると思われる白血病細胞を叩く。

この療法の終了にタイミングを合わせ、年末年始に一時退院を持ってきたいというのが、A先生の意向のようだ。病院側の都合もあるだろうが、自分としても院外で年越しできたら嬉しい。

年明け以降

一時退院終了後、MRD等の値に基づいて、移植の判断をする(メモ:計画書ほど細かいオーダーでのMRD測定は、臨床試験でない今回はしない。今回は別の方法も組み合わせて判断。それによるリスクアップはない)。

この段階で移植しない判断が下されても、抗がん剤治療中に再発したらその時点で移植に移行することはありえる。

1. 移植適応とならない場合

半年から1年ほど、入退院(月1回1週間程度か?)を繰り返しながら抗がん剤治療となる見込み。計画書ではweek41(2019年7月末)までとなっている。

その後、維持療法という通院治療を続ける。計画書によれば、治療開始から起算して2年(2020年10月)で終了。

2. 移植適応となる場合

移植の種類などにより大きく異なるため、本当に何とも言えない。移植にはドナーさんからの提供待ちの時間があるが、その間は入院が基本とのこと。


先に述べた通りALL-T11臨床試験計画書はあくまで参考でしかないが、自分の治療経過を踏まえた最新版の計画書レジメンも上げておく。

(この図、もともと見づらすぎないか…?もっとちゃんとデザインしてほしい。わからないことがあれば是非質問を。)

[凡例]

  • 一番上の青いマーカーが引いてあるところが時間経過
  • 左上の「スタート」から矢印で辿っていく。角丸四角内の条件により分岐がある
    • VHR(コース3)のアームA/Bの分岐は無作為割付試験 (どっちがよりよい治療かわからないから、患者群をランダムに2つに分けて試す)
  • 赤丸は検査で確定した事項。灰色の×は逆に、該当しないことがわかった事項

[解説]

  • day8の時点での芽球数より、PPR(Prednisolone Poor Responder)に該当するとのことで、HR(コース2)かVHR(コース3)のどちらかになることが決定 (嬉しくない)

  • 髄注と同時に行う髄液検査は2回ともCNS1であった。つまり、中枢神経系への白血病の進行はない (嬉しい)