T-ALLを「知って治す」ブログ

T-ALLを「知って治す」

自身の病気「T細胞性急性リンパ性白血病」を調べ、理解し、治療と正面から向き合うことを目的とします。

初めての手術!

大げさなタイトルだけれど、7月25日(木)に、CVポートを埋め込む日帰り手術を受けてきた。

CVポートとは?

(パワーポート 患者さま用ガイド より引用)

セプタム(上図の「パワーポート」)と呼ばれるシリコンゴムと、中心静脈につながるカテーテルから構成される埋込型の医療機器。セプタムに針を刺すことで、中心静脈に簡単にアクセスできる。

  • 一度埋め込めば、定期的に(4週間に1回程度)液体を流してカテーテルを洗浄するなど、簡易なメンテナンスを行うだけで、年単位の維持が可能
  • セプタムに針を刺していないときは、保護なしでシャワーも風呂もOK

写真

左:手術直後

中:手術7日後。傷口塞がってるのでテープはがした

右:再入院後、ケモのために針刺したとき

手術の流れ

術前の制限は特になし。食事も自由。

0. 準備

  • ルートを取って抗生剤を流される
  • めっちゃ丁寧に消毒

1. カテーテル挿入

  • 基本はいつものCV挿入と同じ
    • カテーテルが心臓に達した時、心臓が「ドクドクッ」となってビビるのも同じ
  • 首筋を液体が流れる感覚がしていたが何だったんだろう

2. ポートを入れるためのポケットを胸に作る

  • 電気メスの「ジリジリッ」って音がちょっと怖かった
  • 「若いから組織が硬いね」って言ってた

3. ポートを入れて縫い込む

  • 「もう終わった?」と思ったら終わってなかった
  • ポートをギュッと押し込まれる
  • 縫う時、かなり強く引っ張られるので皮膚がちぎれないか心配だった

所要時間はおよそ1.5時間だった。

術後の制限も特になかった。シャワーも浴びてOKだったみたいだがやめておいた。

痛みとか

局所麻酔をするので切開時の痛みはほぼなかった。痛いのは麻酔の時と、傷口を縫うときの引っ張られる場面だけ。大した痛みではない。

術後当日は傷口が時折ズキズキした。でも痛み止めが欲しくなるほどではなかった。ポート側の腕を動かすと痛むので、ギプスをしているような格好で歩いていたが、日常生活に大きな支障はなかった。

翌日には、少し肩を上げたり腕を振ったりするくらいでは痛まなくなった。

翌々日以降はたまにピリピリする程度でほぼ気にならなくなった。

患者記録カードとブレスレット

ポートを埋め込んでいることを明示するカードと、ゴム製のブレスレット(リストバンド)をもらった。

カードは常時携帯するようにとのことなので、そうしている。ブレスレットも、なかなかおしゃれなので、長い外出の時はつけてる。

雑記

  • 飛行機に乗ってみたが、ガイドに載っている通り、保安検査場の金属探知機には引っかからなかった。
  • 見た目は、Tシャツ着てしまえばわからない。日常で、見た目の面で気になることはほとんどないと思う*1

感想

人生初の手術室で、入った時は「ドラマみたい!」と興奮した。手術部の「ガチ病院感」にテンションが上がった。

という感じで余裕ブッこいていたけれど、電気メスの音で気がつけば汗ダラダラになっていた。

終わってみれば「いい経験したなあ」という感じ 。リハビリの先生に手術どうだったか聞かれて「楽しかったです」と答えたら、(゚Д゚)ハァ?って顔してた。

これから先、入院のたびにCVカテーテルを入れなくてもいいと思うと、かなりメリットは大きい。

*1:首の場合。腕に入れた患者さん曰く、半袖シャツはボコっとしてるのが見えちゃうから着にくい、とのこと