T-ALLを「知って治す」ブログ

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自身の病気「T細胞性急性リンパ性白血病」を調べ、理解し、治療と正面から向き合うことを目的とします。

強化療法HR3まとめ

強化療法HR3まとめ

概要

大量キロサイドを中心とする3週間の治療フェーズ

(1回目:2019年2月26日〜3月27日)
(2回目:2019年7月2日〜7月26日)

血液

1回目

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2回目

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投薬・検査

  • 表中の数字は、その薬剤の各週の投与day
  • dayと実際の日付の対応は「血液」の表を参照
week DEX HD-Ara-C VP-16 L-ASP TIT
wk13/23 1-5 1-2 3-5 6 4
wk14/24 - - - 11 -
wk15/25 - - - - -
  • DEX = デキサメタゾン = デカドロン
    • 20mg/㎡/日 → 9.5mg×3回/日
  • HD-Ara-C = 大量キロサイド = 大量シタラビン
    • 2,000mg/㎡ (1回目) / 1,600mg/㎡ (2回目) *1
    • DIV(3H).2回/日
  • VP-16 = エトポシド
    • 100mg/㎡
    • DIV(1H)
  • L-ASP = L-アスパラギナーゼ = ロイナーゼ
    • 25,000U/㎡
    • IM*2
  • TIT = Triple Intrathecal Therapy = 三者髄注

経過・できごと

1回目 (2019年2月26日〜3月27日)

  • 3/19 [day21+1]に外泊
    • ナディア期に入った直後からグラン打ってギリギリ
  • 3/22 [day21+4] 造影CTの結果、肺炎が発覚
    • 結核やNTMの疑いもあるので陰圧室に隔離
    • 3/26 [day21+8] に排菌なしが確認されたので隔離解除
  • 3/27 [day21+9]から約2週間、一時退院 (再入院後はHR2へ)

2回目 (2019年7月2日〜7月26日)

  • 7/5 [day4] 血糖値高いため毎食前インスリン測定
    • 結局心配なさそうという話になり、7/7 [day6]に中止
  • 7/26 [day21+4]から12日間、一時退院

体調変化 (辛かった順)

  • 不安焦燥感

    • 3/11 [1回目 day8]に発現。高確率でノバミンのせい
    • 理由なき不安。とにかく布団をかぶって震えるしかなかった
  • 味覚障害

    • 2回目のみ発現。7/3 [day2]から1週間程度
      • しびれに近い
      • うまみがよくわからない感じ?「なんか美味しくない」
  • 吐気

    • 1回目はステロイドが入っていればごく軽かったが、2回目はそうでもなかった
    • 双方とも、ステロイドが切れてからはキツかった。特に2回目は吐く寸前
    • ロラゼパムという制吐薬に出会ってからだいぶ楽になった
      • ただしこの薬も軽度の不安症状を引き起こすのかも (離脱症状…?)
      • あと眠くなる
  • 視野欠損

    • 3/14 [1回目 day17]に自覚
      • 眩しい場所を見たときのようなモヤっとした欠損
      • この規模なら徐々に消えていくかもしれないから様子見 (19年8月現在も経過観察中)
  • 冷や汗

    • 7/11 [2回目 day10] 特に運動もしていないのにやたら疲れた
      • おそらく脱水症状。OS-1を飲んで寝たら治った
  • 腰痛

    • 血球が立ち上がる時になった
    • 痛みはカロナール飲めばおさまるし、血球回復の喜びの方が大きい
  • 発熱

    • 最大でも38度台で、もう慣れた。ただの頭痛としか思ってなかった
  • 脱毛

    • 3月中旬 [wk15頃]に一度にごっそり抜けた

感想

大量キロサイドによる吐気に怯えていたが、何とか吐かずに乗り切ることができた。

吐気だって、少しずつ慣れていく。

また、1回目につけていた体調メモを、2回目の時に予想以上に何度も見返した。「この苦しみがいつ終わるか」という目処が立つのは大きな支えになったので、つけていて良かったと思った。

*1:有害事象を懸念して2回目は1回目の8割相当量に制限

*2:筋肉注射. 痛い