二度目の一時退院が終わって
今日、7泊8日の一時退院が終わり、病院に戻った。
一時退院中にやったこと。
大好物の家系ラーメンを食べに行った。
父と鍋を囲んだ。
母の手料理を味わった。
自分で料理を作って振舞った。
食べ物ばかりになってしまったが、それが日常だったから今さら否定しない。
とはいえ、それ以外のこともやった。
ロープウェイで金剛山に登った。
展望台で、景色と空気を独り占めした。雲の合間から降り注ぐ太陽光線を「エンジェルラダー」という。綺麗だった。
親友がドライブに連れていってくれた。中学校時代の懐かしの遊び場に行ったり、とか。 病院の中でも外でも、彼らは刺激とか、元気とか、思い出とか、いろんなものをくれる。
ただ一つ、微熱が出て、下宿先の名古屋に寄れなかった。これだけが心残りで、悔しくてたまらない。
この1週間、入院前のありふれた日々を過ごした。いつもよりちょっと贅沢ではあったけれど。
食べたいものを食べ、出かけたいところに出かける時間、家族と過ごす団欒のひとときでさえ、1分1秒が貴重だった。
単なる「日常」にここまで全力で取り組んだ1週間は、今までの人生になかったと思うし、病に冒されなければ、一生なかったかもしれないと思った。