早期強化療法まとめ
概要
約1ヶ月にわたる集中的な抗がん剤投与により、残存する白血病細胞を死滅させる治療フェーズ
(2018年12月1日〜28日, 2019年1月21日〜28日, 30日〜2月10日)
血液
血球
腎機能・肝機能
投薬・検査
- 表中の数字は、その薬剤の各週の投与day
- dayと実際の日付の対応は「血液」の表を参照
注釈
- int = interval (治療中断期間)
week | CPA | L-ASP | Ara-C | 6-MP | TIT |
---|---|---|---|---|---|
wk6 (day36-42) | 36 | 38 41 | 38〜41 | 36〜42 | - |
wk7 (day43-49) | - | 45 48 | 45〜48 | 43〜49 | 45 |
wk8 (day50-56) | - | 52 55 | 52〜55 | 50〜56 | - |
int1 (+1〜+7) | - | - | - | +1〜+7 | - |
int2 (+8〜+16) | - | - | - | - | - |
int3 (+17〜+28) | - | - | - | - | - |
wk9 (day57-63) | - | 59 62 | 59〜62 | - | 60 |
wk10 (day64-70) | 64 | - | - | - | - |
wk11 (day71-77) | - | - | - | - | - |
- CPA = シクロホスファミド = エンドキサン
- 1000mg/㎡
- DIV*1(1h)
- L-ASP = L-アスパラギナーゼ = ロイナーゼ
- 5000U/㎡
- IM*2
- Ara-C = キロサイド = シタラビン
- 75mg/㎡
- DIV(0.1h)
- 6-MP = メルカプトプリン = ロイケリン
- 60mg/㎡
- PO*3
- TIT = Triple Intrathecal Therapy = 三者髄注
経過・できごと
- wk8終了時点でAST,ALT,γ-GTPがかなり高値のため、wk9を休止して一時退院を挟むことに
- 検査の結果、ロイナーゼ の影響で脂肪肝になっていることが判明。経過観察で自然に治る
day56+17 (Ara-C最終投与日の18日後) に血球回復
- 翌日より7泊8日で一時退院
day73時点で血球回復十分につき13泊14日で一時退院
- 大学の都合で強化療法を1週間遅らせたため
体調変化 (辛かった順)
吐気
- 寛解導入療法時点からあったが、wk6 day38で急に強まった
- でも食べ始めれば食べられることがわかった
- ただし無理して食べるとその食べ物と吐気が結びついてしまうので注意が必要
- 実際、半月くらいカレー食えなくなった
- だから吐気の強いときに好きなもの食べるのはおすすめしない
- ただし無理して食べるとその食べ物と吐気が結びついてしまうので注意が必要
- 程度は日によって違ったが、day56+13まで常にあった
- wk6〜8、つまりAra-C投与中が特に強かった
- 実際に吐くことは一度もなかった
腰痛
裂肛(切れ痔)
- wk8 day56から3日程度
- 排便時に痛かった
- こまめにアズノール塗ったら治った
- ここから感染しないか心配だったが杞憂だった
脱毛
- wk6〜7で抜け毛が顕著になった
- wk8で薄毛が目立ってきたので帽子かぶることにした
- 室内用(タオル帽子)は院内のがんセンターでもらえた
- 外出時は友達からもらったニット帽を使ってた
- wk9で再び抜けなくなった
- つまり中途半端な見た目…
発熱
- 一時退院中に一度だけ
- 最高で38.4℃
- だるかったがそこまででもない
- 原因は不明だが何らかの感染症と思われる
- 詳細は週報wk9/一時退院中の発熱についてを参照
-
- wk6は濃い味がわかりにくかった
- wk7以降は正常
末梢神経障害
- 手のしびれ
- 指の第一関節より先
- 徐々に弱まりつつも完全には消えなかった
- 作業には困らない
- 手のしびれ
感想
キロサイドによる吐き気が一番嫌だったが、実際に吐いたわけでもないので相対的に大したことはないはず。
思いがけない長めの一時退院が得られて、2週間ほど日常生活に戻れたことが印象的だった。一時退院中に全力で動くためには、普段からのリハビリが肝要。