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自身の病気「T細胞性急性リンパ性白血病」を調べ、理解し、治療と正面から向き合うことを目的とします。

強化療法HR1まとめ

強化療法HR1まとめ

概要

大量メソトレキセートと大量キロサイドを主軸においた、3週間の治療フェーズ

(1回目:2019年5月16日〜6月10日)
(2回目:2019年9月6日〜9月30日)

血液

1回目

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2回目

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投薬・検査

  • 表中の数字は、その薬剤の各週の投与day
  • dayと実際の日付の対応は「血液」の表を参照
week DEX VCR HD-Ara-C HD-MTX CPA L-ASP TIT
wk19/29 1-5 1, 6 5 1 2-4 6 1
wk20/30 - - - - - 11 -
wk21/31 - - - - - - -
  • DEX = デキサメタゾン = デカドロン
    • 20mg/㎡/日 → 9.5mg×3回/日
  • VCR = ビンクリスチン = オンコビン
    • 1.5mg/㎡
    • DIV(0.1H)
  • HD-Ara-C = 大量キロサイド = 大量シタラビン
    • 2,000mg/㎡ (1回目) / 1,600mg/㎡ (2回目) *1
    • DIV(3H).2回/日
  • HD-MTX = 大量メトトレキサート= 大量メソトレキセート
    • 5,000mg/㎡ (1回目) / 4,000mg/㎡ (2回目)
    • DIV (24H)
  • CPA = シクロホスファミド = エンドキサン
    • 200mg/㎡
    • DIV(1h)
  • L-ASP = L-アスパラギナーゼ = ロイナーゼ
    • 25,000U/㎡
    • IM*2
  • TIT = Triple Intrathecal Therapy = 三者髄注

経過・できごと

1回目 (2019年5月16日〜6月10日)

  • 6/10 [day21+5]から2週間の一時退院
    • 6/7 [day21+2]には血球回復OKだった
    • 抗生剤の点滴(2週間)が終わるのを待って退院

2回目 (2019年9月6日〜9月30日)

  • 9/26 [day21] CVポート抜去
    • 9/21 [day16]時点でポート周辺に発赤・化膿
    • カテーテル自体まで汚染されたかはわからないが念のため抜去

体調変化 (辛かった順)

  • 気持ちの落ち込み

  • 吐気

    • ステロイドがあるうち(day5まで)はLv.1〜3
    • ステロイド切れてから(day6以降)はLv.3〜5
    • 1回目はday17, 2回目はday20でLv.2まで落ち着いた
    • 2回目は突発的吐気が嫌だった
      • 急にオエってなる (実際には吐かない)
  • 発熱

    1回目

    • 5/27 [day12] 〜40.1℃
      • 真冬の雪国に裸でいるような悪寒がした
        • 布団2枚+電気毛布を被って熱が下がるのを待った
      • 抗生剤(セフェピム)開始
    • 5/28 [day13] 〜39.7℃
      • 昨日と同じ
    • 5/29 [day14] 〜38.3℃
    • 5/30 [day15] 以降は微熱で推移し、2〜3日で平熱に

    2回目

    • 9/22 [day17] 〜37.8℃
    • 9/23 [day18] 〜37.8℃
      • この時は頭痛があった程度
  • 味覚障害

    • 1回目は軽度. 5/21 [day6]にタレの味が少しおかしかった程度
    • 2回目は9/8 [day3]〜9/12 [day7]にかけて風味がわからなくなった
      • チャーシューがショートケーキになった
  • 倦怠感

    • 1,2回目とも、HD-MTXのあと1週間強、平均9.5時間くらい寝てた
    • とにかくだるくて寝るしかないという感じ
    • ロラゼパム*3のせいもあると思う
  • 頭痛

    • 主に発熱と連動
    • 激しいものはなかった
  • 便秘

    • 明らかにオンコビンによるもの
    • マグミットで柔らかくしていればそのうち治る
  • 粘膜障害

  • 薬疹

    • 5/20 [1回目 day5]に発現
    • 体幹に赤いポツポツ. 少し痒い
    • キロサイドによるものと思われる
    • べピオゲルで1週間以内に落ち着く
  • 脱毛

    • 1, 2回目とも、退院中にちょっと生えてきてたが、このクールの間に完全に抜けた
      • MTXのせい?

感想

強化療法の4人衆(NEL, HR3, HR2, HR1)の中でこのHR1が間違いなく一番きつい。HR3とHR2を同時にやっているようなもので、長く続く強い吐気や高熱による悪寒はラクだったとは言わない。

それでも、1回目の結果をもとに2回目は投薬量を減らしてくれたりしてくれて、なんとか乗り切れた。辛い時は症状をきちんと医療スタッフに伝えること。

*1:有害事象を懸念して2回目は1回目の8割相当量に制限

*2:筋肉注射

*3:制吐剤. 眠くなる