HR群の治療計画
(2019/11/22 更新)
はじめに
僕はALL-T11という治療プロトコルに基づいて治療を受けています。
このプロトコルは、薬剤に対する反応性などにより、治療開始から5週間後(早期強化療法の終了後)から以下の3つの群に分かれます。
- SR (Standard Risk) 群
- HR (High Risk) 群
- VHR (Very High Risk) 群
僕は2019年1月25日にHR群に分類されることが決定し、現在もこのHR群のレジメン(投与計画)にしたがって治療を受けています。
このHR群の治療について、きちんと整理していなかったので改めてまとめようと思います。
HR群 概略
HR群は簡単に言うと「再発リスクは高めだが、化学療法で完治を期待する群」です。
強い抗がん剤を長期間投与することによって、移植をせずに長期寛解を目指します。
HR群 治療全体図
(筆者作成)
全体像は上の図の通りで、「強化療法」(「地固め療法」と呼ばれることもある)が治療の中心です。強化療法では、1+3+3+3 = 10週間の治療を2回繰り返します。
「再寛解導入療法」までが入院で、「維持療法」は基本的に通院治療です。
では、いつまで入院?いつまで治療?
僕の治療経過をもとに予想します。
入院
ちょうど先日、2019年6月9日にHR1の1回目が終了しました(上図参照)。一巡目の日程は以下の通りでした。
フェーズ | 期間 |
---|---|
NEL | 2/19 〜 2/25 |
HR3 | 2/26 〜 3/26 |
(一時退院) | (3/27 〜 4/10) |
HR2 | 4/11 〜 4/29 |
(一時退院) | (4/30 〜 5/14) |
HR1 | 5/15 〜 6/9 |
(一時退院) | (6/10 〜 6/20) |
すなわち、強化療法を半周するのにおよそ17週間かかったことになります。
割と長引いているのは、治療経過が安定(すなわち、白血病細胞が検出されない状態が継続)しているため、一時退院を長めに取っていたことが原因として最も大きいです。ほかにも、
- 結核疑いのため隔離された (3/22〜3/26, HR3)
- 菌血症になって2週間にわたり抗生剤の点滴が必要だった (5/27〜6/9, HR1)
などが原因で治療が伸びました。
次の半周も同じだけかかるとするならば、6月21日から17週間後、10月の中頃に強化療法が終わる計算です。
それに再寛解導入療法(5+5週間)を加えて、12月中旬頃に完全退院を見込んでいます。
通院
維持療法の64週間は、換算すると448日(1年と83日)です。
すなわち、退院してから約1年3ヶ月後に治療終了ということになります。
その後も定期的に検査を行って再発していないか調べます。